両親の想い・お礼

私たちの息子は、生まれた時から大動脈弁狭窄症という病気と戦いながら今まで生活をしてきました。
幼稚園の年長の時に人工弁置換術を施していただき、これから少しずつ生活する上での制限も緩和されていくのかな。小学校へ行って運動制限はあるものの、お友達もいっぱい作って楽しい学校生活が送れるのかな。と息子のこれから送る生活に不安もありつつ、同時に期待も馳せていました。
小学校に上がってからも、月に1度の受診・水分制限・運動制限…大変でしたが、息子は今までと変わらず頑張ってくれていました。『もう小学生だから!』とお薬も1 人で飲めるようになり、学校では家から持参したお茶で、水分管理にも協力してくれました。しかし、2年生くらいから、徐々に疲れやすさが顕著になっていき、心不全に対する数値が安定しなかったり、それによるものでしょうか、嘔吐も頻繁にするようになり入退院を繰り返すことが多くなりました。そして2020年7月から強心剤の点滴を外せなくなり、ついにそこから長期入院が始まりました。同時に、カテーテル検査・心筋生検の結果、”拘束型心筋症”との診断を受け、2021年5月に国内での移植登録をさせていただきました。
”拘束型心筋症”は心臓の筋肉が徐々に硬くなり、拡張障害を起こす、50万人に1人といわれる難病です。小児の病気の進行は早く、病状が突然悪化する事もあり、早期の移植しか助かる道はありません。
日々の治療に向き合い、自分は今は帰ることができないと解っていても、仲良くなった病室の子の退院する時の寂しさにも涙しながら耐えている息子。『僕はいつ帰れるの?』と聞かれるたび、胸が張り裂ける思いです。
そんな姿を見て、絶対に救いたい!お家に帰してあげたい!親として、絶対にこの子を助けたいと思っています。主治医の先生とも色々とお話をさせていただき、日本で移植を待つのは厳しいと思う…とお聞きし、本当に悩みましたが海外渡航移植への決断をいたしました。
今回、多くの方のご尽力により、テキサス州ベイラー医科大学テキサス小児病院より受け入れしてくださるとのお返事を頂きました。
しかし、海外渡航移植には莫大な費用がかかり、個人でまかなう事ができません。そんな中、息子を想ってくださる方々に『ゆうちゃんを救う会』を結成して頂けることになりました。
息子を救いたい。という私たち両親の勝手なお願いで大変心苦しいのですが、息子の命を救うために皆様のお力にすがるしかないと思っております。

中澤智春・加代

お礼の言葉

いつも息子への温かいお心、励ましをいただき本当にありがとうございます。

今回、目標金額の達成ができました事、親として言葉では伝えきれない程の感謝の気持ちでいっぱいです。

ご寄付いただいた全ての皆様、街頭での募金活動、募金箱を設置してくださった多くの企業様・店舗様、各方面での動画配信、SNS等の拡散、メディア各社様の発信のお力、SNS・お手紙で息子や私達家族の心を支えてくださった多くの皆様、日々ご尽力いただいたボランティアの皆様、いつも息子を支えてくださっている病院スタッフの皆様、無心で息子の命の為に日々動いてくださった救う会の皆さん。数えればキリがない程多くのお気持ちにより成し得た事と思っております。

息子の命を止めたくない。という思いからの活動でしたが、途中で何度もこの選択は本当に良かったのか思い悩む時もありましたが、多くの方の優しさ・励ましに本当に助けていただきました。

これからアメリカでの治療が始まりますが、息子が安心して過ごせるよう、精一杯サポートしていきたいと思っております。

息子と共に私達両親も、これからもずっと、皆様への感謝の気持ちを大切に心に持ちつつ、1日1日を大切に過ごしていきたいと思っております。

皆様、本当に本当にありがとうございました。

          維斗父・母         中澤智春・加代